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ABL1

基本情報

遺伝子名
ABL proto-oncogene 1, non-receptor tyrosine kinase
慣用名
ABL, BCR-ABL, CHDSKM, JTK7, bcr/abl, c-ABL, c-ABL1, p150, v-abl
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
腫瘍形成・増殖
シグナル伝達経路
RTK
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
9q34.12 (chr9:133710834..133761070)
アミノ酸配列の長さ
1,130

遺伝子マップ

解説

ABL1は、細胞分裂、接着、分化およびストレスに対する反応を含む様々な細胞プロセスに関与するタンパク質、チロシンキナーゼをコードするがん原遺伝子である。この遺伝子の活性は、そのSH3ドメインにより負に調節され、このドメインをコードする領域の欠失によりがん遺伝子となる。遍在的に発現するこのタンパク質は、CDC2を介したリン酸化により調節されるDNA結合活性、細胞周期機能を有する。この遺伝子は、様々な白血病において様々な転座パートナー遺伝子と融合することが明らかとなっており、最も注目すべきは、切断点クラスター領域遺伝子(BCR、MIM:151410)の5'末端との融合を引き起こすt(9;22)転座である。

国内承認薬 (分子標的治療薬)

2022/06/10 更新
一般名 (販売名) 外部サイトへのリンク
イマチニブ(グリベック)※PMDAKEGG DRUG
ダサチニブ(スプリセル)※PMDAKEGG DRUG
ニロチニブ(タシグナ)※PMDAKEGG DRUG
ボスチニブ(ボシュリフ)※PMDAKEGG DRUG
ポナチニブ(アイクルシグ)PMDAKEGG DRUG
※JCGAに掲載されている460遺伝子の中に複数の標的遺伝子がある薬剤 (他の遺伝子においても当該薬剤が表記されています)
薬剤の標的とされる遺伝子において該当する薬剤名を列挙しています。
各薬剤の承認情報(適応がん種、効果・効能の情報)を反映したものではありません。
国内承認薬に関する情報の詳細は、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している情報を必ず確認してください。

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌