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AKT1

基本情報

遺伝子名
AKT serine/threonine kinase 1
慣用名
AKT, PKB, PKB-ALPHA, PRKBA, RAC, RAC-ALPHA
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
腫瘍形成・増殖
シグナル伝達経路
PI3K/Akt/mTOR
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
14q32.33 (chr14:105236678..105258980, complement)
アミノ酸配列の長さ
480

遺伝子マップ

解説

AKT1はセリン/スレオニンキナーゼであり、代謝、血管新生、細胞増殖および生存を含むさまざまな細胞機能の制御に働くPI3K/Akt/mTORシグナルの主要な構成分子である。その活性化は、ホスファチジルイノシトール-3キナーゼ (PI3K)の働きにより作られたホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸 (PIP3)が細胞膜上に蓄積し、プレクストリン相同 (PH)ドメインを有するAKTおよびPDK1が細胞膜上に動員されることで始まる。AKT1の完全活性化にはPDK1による308番目のスレオニンのリン酸化とmTORII型複合体により473番目のセリンのリン酸化が必要である。活性化したAKT1は、下流のmTOR I型複合体の抑制因子であるTSC2をリン酸化することでその働きを抑え、mTOR I型複合体の活性化を誘導する。AKT1の体細胞変異は、乳癌をはじめとした様々ながん種において検出されている。

シグナル伝達経路

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌

ドライバー変異リスト

参照配列上の
位置
(GRCh37/hg19)
参照配列の塩基 変異の塩基 変異が位置するエクソン番号 変異
(アミノ酸
変化)
変異
(CDS
変化)
COSMIC登録ID (v92) がん化との
関連度による
分類
変異が検出されたサンプル数
chr14:105246445 A C 3 / 14 p.L52R c.155T>G COSV62572203 Tier1 3 / 100
chr14:105246551 C T 3 / 14 p.E17K c.49G>A COSV62571334 Tier1 39 / 100
chr14:105243048 G T 4 / 14 p.Q79K c.235C>A COSV62571663 Tier1 2 / 100
chr14:105243053 C A 4 / 14 p.C77F c.230G>T COSV62574159 Tier2 1 / 100