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CUL3
基本情報
- 遺伝子名
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cullin 3
- 慣用名
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CUL-3, PHA2E
- 遺伝子分類
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がん抑制遺伝子
- 遺伝子ID
- 転写産物ID
- 機能分類
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酸化ストレス応答
- シグナル伝達経路
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KEAP1/NRF2
- 染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
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2q36.2 (chr2:225338962..225449726, complement)
- アミノ酸配列の長さ
-
768
遺伝子マップ

解説
CUL3はE3ユビキチンリガーゼであり、酸化ストレスを引き起こす求電子物質や活性酸素に応答し、薬剤代謝酵素や抗酸化酵素の発現を制御するKEAP1-NRF2 (NFE2L2 )シグナルの活性制御に働く。非酸化ストレス条件下において、KEAP1-NRF2 シグナルの作用分子NRF2は、KEAP1およびCUL3と複合体を形成しプロテアソームにより分解されることで細胞内の量的調節を受けている。酸化ストレスを引き起こす求電子物質や活性酸素の存在下では、それら原因物質がKEAP1に結合することでKEAP1の構造変化が起き、複合体が形成されないため、NRF2は分解されず抗酸化応答配列(ARE)に結合し、解毒に働く制御下にある遺伝子の発現を誘導する。一方腫瘍においては、KEAP1およびCUL3の機能喪失型変異やNRF2の機能獲得型変異によってNRF2が恒常的に働く環境が作られ、抗腫瘍効果に活性酸素が関与する化学療法や放射線治療に対する治療抵抗性や酸化ストレス耐性を誘導していることが知られている。
遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB
アミノ酸配列上の変異分布

- 低悪性度
神経膠腫 - 多形膠芽腫
- 髄膜腫
- 頭頸部
扁平上皮癌 - 唾液腺癌
- 食道扁平上皮癌
- 胃腺癌
- 小腸癌
- 結腸腺癌
- 直腸腺癌
- 肝細胞癌
- 胆管癌
- 膵腺癌
- 肺腺癌
- 肺扁平上皮癌
- 肺
神経内分泌腫瘍 - 胸膜中皮腫
- 胸腺腫
- 浸潤性乳管癌
- 浸潤性小葉癌
- 化生癌
- 骨肉腫
- 消化管間質腫瘍
- 軟部肉腫
- 子宮頸癌
- 子宮類内膜腺癌
- 上皮性卵巣癌
- 淡明細胞型
腎細胞癌 - 悪性黒色腫
- 有棘細胞癌