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HDAC1
基本情報
- 遺伝子名
-
histone deacetylase 1
- 慣用名
-
GON-10, HD1, KDAC1, RPD3L1
- 遺伝子分類
-
がん遺伝子
- 遺伝子ID
- 転写産物ID
- 機能分類
-
エピジェネティック制御
- シグナル伝達経路
-
Epigenetic modification
- 染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
-
1p35.2-p35.1 (chr1:32757771..32798645)
- アミノ酸配列の長さ
-
482
遺伝子マップ

解説
HDAC1はヒストンデアセチラーゼであり、ヒストンのリジン残基のアセチル基の除去に関与し、遺伝子の転写の抑制に働く。転写の活性化に働く、ヒストンをアセチル化するヒストンアセチル基転移酵素HATとは相反する影響を示す。HDAC1によるTP53のリジン残基の脱アセチル化は、そのアミノ酸残基のMDM2(ユビキチンリガーゼ)によるユビキチン化に必要な過程であり、HDAC1は分解を促進するTP53の安定性に影響を与える因子であることが報告されている。体細胞変異は脂肪肉腫で認められるが、その頻度は低い。HDCA1の過剰発現は、肺癌、胃癌および卵巣癌において予後不良であることが知られている。
国内承認薬 (分子標的治療薬)
2022/06/10 更新
一般名 (販売名) | 外部サイトへのリンク | |
---|---|---|
ボリノスタット(ゾリンザ)※ | PMDA | KEGG DRUG |
ロミデプシン(イストダックス)※ | PMDA | KEGG DRUG |
パノビノスタット(ファリーダック)※ | PMDA | KEGG DRUG |
ツシジノスタット(ハイヤスタ)※ | PMDA | KEGG DRUG |
※JCGAに掲載されている460遺伝子の中に複数の標的遺伝子がある薬剤 (他の遺伝子においても当該薬剤が表記されています)
薬剤の標的とされる遺伝子において該当する薬剤名を列挙しています。
各薬剤の承認情報(適応がん種、効果・効能の情報)を反映したものではありません。
国内承認薬に関する情報の詳細は、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している情報を必ず確認してください。
薬剤の標的とされる遺伝子において該当する薬剤名を列挙しています。
各薬剤の承認情報(適応がん種、効果・効能の情報)を反映したものではありません。
国内承認薬に関する情報の詳細は、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している情報を必ず確認してください。
遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB
アミノ酸配列上の変異分布

- 低悪性度
神経膠腫 - 多形膠芽腫
- 髄膜腫
- 頭頸部
扁平上皮癌 - 唾液腺癌
- 食道扁平上皮癌
- 胃腺癌
- 小腸癌
- 結腸腺癌
- 直腸腺癌
- 肝細胞癌
- 胆管癌
- 膵腺癌
- 肺腺癌
- 肺扁平上皮癌
- 肺
神経内分泌腫瘍 - 胸膜中皮腫
- 胸腺腫
- 浸潤性乳管癌
- 浸潤性小葉癌
- 化生癌
- 骨肉腫
- 消化管間質腫瘍
- 軟部肉腫
- 子宮頸癌
- 子宮類内膜腺癌
- 上皮性卵巣癌
- 淡明細胞型
腎細胞癌 - 悪性黒色腫
- 有棘細胞癌