Side Menu

MDM2

基本情報

遺伝子名
MDM2 proto-oncogene
慣用名
ACTFS, LSKB, hdm2
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
ゲノム安定性の維持
シグナル伝達経路
TP53
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
12q15 (chr12:69202258..69233629)
アミノ酸配列の長さ
497

遺伝子マップ

解説

MDM2はTP53の阻害因子であり、E3ユビキチンキナーゼをコードする。MDM2はTP53と結合し、TP53の転写制御活性の阻害、TP53の核外輸送によるDNAからの隔離、そしてTP53のユビキチン化による分解誘導を行うことで、TP53の機能を抑制する。染色体DNAが傷害を受けTP53の活性化が必要な環境において、TP53はATMおよびChk1/2によってリン酸化されることでMDM2の結合から逃れ、活性状態を保つことができる。一方、MDM2はTP53によって転写が誘導されるTP53の標的遺伝子であるため、DNA損傷などのストレスを受けていない環境では両者の間にフィードバック制御が成立し、TP53およびMDM2共に細胞内において低い発現レベルが維持される。腫瘍においてMDM2は増幅もしくは過剰発現が認められており、TP53の遺伝変化とは相互排他的な関係にある。

シグナル伝達経路

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌