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NFKBIA

基本情報

遺伝子名
NFKB inhibitor alpha
慣用名
EDAID2, IKBA, MAD-3, NFKBI
遺伝子分類
がん抑制遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
腫瘍形成・増殖
シグナル伝達経路
NFKB
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
14q13.2 (chr14:35871219..35873850, complement)
アミノ酸配列の長さ
317

遺伝子マップ

解説

NFKBIAは、転写制御因子であるNF-κBの阻害因子 IκB αである。IκB αは、Rel/NF-κBファミリー分子のホモもしくはヘテロ二量体と複合体を形成し、Rel/NF-κBファミリー分子の核移行シグナルをマスクすることで細胞質内にとどめ、その転写制御因子としての機能を抑制している。炎症性サイトカインや成長因子などの刺激が加わることで、 IκBαはIκBキナーゼ(IKK)によってリン酸化され、続いてポリユビキチン化されることでプロテアソームにより分解される。これにより、遊離したRel/NF-κBファミリー分子の二量体が核に移行し、標的遺伝子の発現を誘導する。Rel/NF-κBファミリー分子の制御下には、抗アポトーシス関連分子、細胞増殖促進因子、血管新生因子、およびサイトカインがあるため、NFKBIAの機能喪失によるRel/NF-κBファミリー分子の恒常的活性化は、腫瘍の形成やがんの進展を促進させる。

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌

ドライバー変異リスト

参照配列上の
位置
(GRCh37/hg19)
参照配列の塩基 変異の塩基 変異が位置するエクソン番号 変異
(アミノ酸
変化)
変異
(CDS
変化)
COSMIC登録ID (v92) がん化との
関連度による
分類
変異が検出されたサンプル数
chr14:35872386 G GGA 3 / 6 p.H173fs c.515_516dupTC   Tier2 1 / 29
chr14:35871629 ACT A 5 / 6 p.E292fs c.875_876delAG   Tier2 1 / 29
chr14:35871632 CTG C 5 / 6 p.T291fs c.872_873delCA COSV53752303 Tier2 1 / 29