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ROS1

基本情報

遺伝子名
ROS proto-oncogene 1, receptor tyrosine kinase
慣用名
MCF3, ROS, c-ros-1
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
腫瘍形成・増殖
シグナル伝達経路
RTK
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
6q22.1 (chr6:117609655..117746819, complement)
アミノ酸配列の長さ
2,347

遺伝子マップ

解説

ROS1は受容体チロシンキナーゼである。しかしながら、リガンドは不明であり、そしてROS1自体の機能についても明確になっておらず、細胞の生存と形質転換に関与するシグナル経路を活性化する可能性のあるオーファン受容体と考えられている。がんとの関連においては、キナーゼドメインが染色体再構成により他の遺伝子と融合遺伝子を形成し、下流のシグナル経路を活性化することで細胞増殖を亢進させ、ドライバーとして機能することが知られている。現在までに、染色体再構成によりROS1と融合遺伝子を形成するパートナー遺伝子は20遺伝子以上の報告がある。ROS1融合遺伝子は、非小細胞肺癌、胆管癌、卵巣癌、胃癌などにおいて認められる。

国内承認薬 (分子標的治療薬)

2022/06/10 更新
一般名 (販売名) 外部サイトへのリンク
クリゾチニブ(ザーコリ)※PMDAKEGG DRUG
ロルラチニブ(ローブレナ)※PMDAKEGG DRUG
エヌトレクチニブ(ロズリートレク)※PMDAKEGG DRUG
※JCGAに掲載されている460遺伝子の中に複数の標的遺伝子がある薬剤 (他の遺伝子においても当該薬剤が表記されています)
薬剤の標的とされる遺伝子において該当する薬剤名を列挙しています。
各薬剤の承認情報(適応がん種、効果・効能の情報)を反映したものではありません。
国内承認薬に関する情報の詳細は、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している情報を必ず確認してください。

シグナル伝達経路

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌