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SRC

基本情報

遺伝子名
SRC proto-oncogene, non-receptor tyrosine kinase
慣用名
ASV, SRC1, THC6, c-SRC, p60-Src
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
腫瘍形成・増殖
シグナル伝達経路
MAPK
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
20q11.23 (chr20:36012557..36031782)
アミノ酸配列の長さ
536

遺伝子マップ

解説

SRCは非受容体型チロシンキナーゼであり、細胞周期、細胞分裂、増殖そして遊走・浸潤に関与する。通常、Csk(C-terminal Src kinase)などによりC末端の調節ドメインがリン酸化され、調節ドメインがSH2ドメインと分子内結合を起こし不活性状態に置かれている。SRCの活性化には、EGFRのような受容体チロシンキナーゼの活性化が関与し、それらの活性化はSRCの抑制性の分子内結合を破壊し、その結果SRCのSH2ドメインと相互作用することで引き起こされる。FAKもSRCのSH2ドメインと相互作用しSRCの活性化を誘導可能な分子の一つであり、SRCの活性化は接着斑の脱集合を引き起こし運動性を亢進させる。SRCの活性化は結腸直腸癌および乳癌においてその悪性度との関連が知られている。

国内承認薬 (分子標的治療薬)

2022/06/10 更新
一般名 (販売名) 外部サイトへのリンク
ダサチニブ(スプリセル)※PMDAKEGG DRUG
ボスチニブ(ボシュリフ)※PMDAKEGG DRUG
※JCGAに掲載されている460遺伝子の中に複数の標的遺伝子がある薬剤 (他の遺伝子においても当該薬剤が表記されています)
薬剤の標的とされる遺伝子において該当する薬剤名を列挙しています。
各薬剤の承認情報(適応がん種、効果・効能の情報)を反映したものではありません。
国内承認薬に関する情報の詳細は、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している情報を必ず確認してください。

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌