ALDH2は、アルデヒドデヒドロゲナーゼファミリーに属し、アルコール代謝の主要な酸化的経路の酵素である。細胞質およびミトコンドリアのアルデヒドデヒドロゲナーゼの2つの主要な肝臓アイソフォームは、それらの電気泳動移動度、力学的特性および細胞内局在性により区別される。ほとんどの白人は2つの主要アイソザイムを持つが、東アジア人の約50%は細胞質アイソザイムを有しミトコンドリアアイソザイムは持たない。東アジア人は白人よりも急性アルコール中毒を発現する頻度が著しく高く、これはミトコンドリアアイソザイムの触媒活性型の欠如に関連している。また、触媒不活性型を持つ人におけるアセトアルデヒド曝露の増加により、多くの種類のがんに対する感受性が高まる可能性がある。