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CDK8

基本情報

遺伝子名
cyclin dependent kinase 8
慣用名
IDDHBA, K35
遺伝子分類
がん遺伝子
遺伝子ID
転写産物ID
機能分類
転写制御
シグナル伝達経路
Transcriptional regulation
染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
13q12.13 (chr13:26828779..26978218)
アミノ酸配列の長さ
464

遺伝子マップ

解説

CDK8は、転写因子とRNAポリメラーゼIIからなる基本転写装置との仲介をするメディエーター複合体のキナーゼモジュールをCCNC、Med12およびMED13分子と共に構成している。CDK8およびそれを含むキナーゼモジュールは、β-カテニンによる転写調節の活性化に関与することで、がん化に対して促進的に働くことが報告されている。CDK8は直接的に転写制御因子であるE2F1と相互作用し、またリン酸化することでE2F1の機能を抑制する。その結果、E2F1の制御下にあるβ-カテニンの分解に働くAXINの発現が低下し、β-カテニンの抑制機構が解除されることになる。また、β-カテニンはキナーゼモジュールの構成分子であるMED12と直接相互作用し、MYCなどの標的遺伝子の転写活性化に働くことが報告されている。

がん種別変異頻度Tumor type

遺伝子変異

コピー数変化

遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB

アミノ酸配列上の変異分布



  • 低悪性度
    神経膠腫
  • 多形膠芽腫
  • 髄膜腫
  • 頭頸部
    扁平上皮癌
  • 唾液腺癌
  • 食道扁平上皮癌
  • 胃腺癌
  • 小腸癌
  • 結腸腺癌
  • 直腸腺癌
  • 肝細胞癌
  • 胆管癌
  • 膵腺癌
  • 肺腺癌
  • 肺扁平上皮癌

  • 神経内分泌腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 胸腺腫
  • 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性小葉癌
  • 化生癌
  • 骨肉腫
  • 消化管間質腫瘍
  • 軟部肉腫
  • 子宮頸癌
  • 子宮類内膜腺癌
  • 上皮性卵巣癌
  • 淡明細胞型
    腎細胞癌
  • 悪性黒色腫
  • 有棘細胞癌