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JAK2
基本情報
- 遺伝子名
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Janus kinase 2
- 慣用名
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JTK10
- 遺伝子分類
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がん遺伝子
- 遺伝子ID
- 転写産物ID
- 機能分類
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腫瘍形成・増殖
- シグナル伝達経路
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JAK/STAT
- 染色体上の位置 (GRCh37/hg19)
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9p24.1 (chr9:5021988..5126791)
- アミノ酸配列の長さ
-
1,132
遺伝子マップ
解説
JAK2は、非受容体型チロシンキナーゼの1つであるヤヌスキナーゼファミリー (JAK)の分子である。JAKはサイトカイン受容体と複合体を形成している。サイトカイン刺激により受容体が二量体を形成することでJAKは近接する。次に、JAKは相互にキナーゼドメインのチロシン残基のリン酸化を行うことで活性化状態となり、受容体をリン酸化する。そこにSH2ドメインを有するSTATが結合し、JAKによるリン酸化を受け活性化し二量体を形成する。STAT二量体は核に移行し、標的遺伝子の転写制御に働く。JAK2、CD274 (PD-L1)およびPDCD1LG2 (PD-L2)を含む9p24.1領域の増幅は、結節硬化型ホジキンリンパ腫および大細胞型B細胞リンパ腫および、非小細胞肺癌、トリプルネガティブ乳がんにおいて知られている。PD-L1の発現は、JAK2/STAT1シグナルの制御下にあり、JAK2の増幅はJAK2 / STAT1シグナルを増強させ、PD-L1の高発現につながることが実験的に報告されている
遺伝子変異総量(Tumor Mutation Burden)の分布TMB
アミノ酸配列上の変異分布
- 低悪性度
神経膠腫 - 多形膠芽腫
- 髄膜腫
- 頭頸部
扁平上皮癌 - 唾液腺癌
- 食道扁平上皮癌
- 胃腺癌
- 小腸癌
- 結腸腺癌
- 直腸腺癌
- 肝細胞癌
- 胆管癌
- 膵腺癌
- 肺腺癌
- 肺扁平上皮癌
- 肺
神経内分泌腫瘍 - 胸膜中皮腫
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